パッシブデザインとは?
パッシブデザインとは、自然エネルギーを活用した省エネな住宅デザインのこと。
採光・風通し・日射熱などをうまくコントロールすることで、最小限の冷暖房や照明で心地良い空間をつくります。
ちなみにパッシブデザインの反対をいくのが、アクティブデザイン。
例えば太陽光発電や床暖房など、高性能な設備の力を使って省エネを実現します。
どちらが正しいというものではなく、パッシブデザインとアクティブデザインの両方をバランスよく取り入れることが大切です。
TIPS
自然エネルギーを取り入れた「パッシブデザイン」のメリットとは?
省エネな家づくりとして注目されているパッシブデザイン。
具体的にどのようなものなのか、よくわからないという方は多いのではないでしょうか。
今回はパッシブデザインの仕組みや取り入れるメリットを解説します。
パッシブデザインとは、自然エネルギーを活用した省エネな住宅デザインのこと。
採光・風通し・日射熱などをうまくコントロールすることで、最小限の冷暖房や照明で心地良い空間をつくります。
ちなみにパッシブデザインの反対をいくのが、アクティブデザイン。
例えば太陽光発電や床暖房など、高性能な設備の力を使って省エネを実現します。
どちらが正しいというものではなく、パッシブデザインとアクティブデザインの両方をバランスよく取り入れることが大切です。
なるべくエアコンや照明に頼らず過ごすには、太陽の力をうまく使うのがポイントです。
窓の上に軒・庇をつけることで、夏の強い日差しを遮ります。
冬は軒・庇をくぐった光が部屋の奥までたっぷりと入り、ポカポカと暖かく明るい空間に。
また吹き抜けの2階にFIX窓をつけることで、さらに多くの光を取り込めるようになります。
7月下旬の最も暑い季節、太陽の高度は50~70度。
この角度から差し込む光は、軒・庇だけでは防ぎきれません。
そこでおすすめなのが、窓に外付けブラインドを設置することです。
ブラインドの角度を変えられるので、季節に合わせて光の入り方を調整できます。
ロールスクリーンやカーテンのように閉めていても暗くはならず、直射日光は遮りつつも明るさが取り込めるのも魅力です。
自然の力を最大限活かすには、住まいの断熱性と気密性を高めることが欠かせません。
家に隙間があると空気が出入りしやすくなったり、湿気が入りこんで結露・カビ・ダニの原因になったりすることも。
快適で長寿命な住まいをつくるには、気密性を高めて余計な隙間をなくすことが大切です。
壁にはなるべく穴をあけずに、基礎から小屋裏まで断熱材で内側からすべて密閉することで、気密性を高めることができます。
断熱材にはさまざまな種類がありますが、気密性と断熱性のどちらも高められるのが発泡ウレタンの現場吹付工法です。
柱の間にはめ込むタイプの断熱材だと、経年で木が縮んだときに隙間ができてしまいますが、柱の間に吹き付けるタイプなら隙間ができません。
壁や屋根の断熱性も大切ですが、最も大切なのは一番寒さや暑さが伝わってきやすい窓です。
高性能の窓でおすすめなのは、トリプル樹脂サッシです。
厚みがある樹脂の窓枠に、アルゴンガスが封入された3重のガラスが入っています。
すべての窓を高性能にすると予算オーバーの場合は、大きい窓を優先的に取り入れましょう。
自然を味方につけたパッシブデザインの住宅で暮らすと、次のようなメリットを得られます。
暑い夏も寒い冬も、空調に頼りすぎずに快適な温湿度を保てるのがパッシブデザインです。
風が家中を通り抜ける設計をしているため、窓を開けると心地よい風が流れ込みます。
庇やブラインドで強い日差しによる室温上昇を防いで、夏場も涼しく過ごすことができます。
同時に断熱性と気密性を高めることで、冷暖房のロスも少なく快適な環境をキープできます。
電気代を抑えられるのも、パッシブデザインの大きなメリット。
光や熱の取り込みを調整できるので、エアコンを使いすぎずに夏は涼しく、冬は暖かい室内環境が整うのです。
自然光を室内の奥まで届ける窓をつくったり、間仕切りを減らしたりして照明にかかる電気代も節約するのも効果的です。
高性能な設備を入れるアクティブデザインでは、設備機器のメンテナンスや交換などの維持費用がかかります。
設備の力に頼らないパッシブデザインをうまく取り入れることで、メンテナンス費用が抑えられるのもメリットです。
また快適な空気環境を整えることで、建物の劣化を遅らせることにもつながります。
自然光や風を有効活用して暮らすことから、エアコンのあたりすぎからくる身体への負担が減るのもメリット。
朝晩の気温差や季節の移り変わりによる室温変化が少ないので、激しい温度差によるヒートショックや体調不良が起きにくくなるのもパッシブデザインの強みです。
これから長く住み続けるお家を建てるなら、自然や健康に優しい住宅デザインにしたいですよね。
自然エネルギーを積極的に活用するパッシブデザインでは、省エネ・快適・健康をすべて叶えることができます。
しかし、自然エネルギーを最大限活かすには、敷地の向きや気候、日射を理解しなければなりません。
かなり高い設計力が求められるため、施工経験豊富な会社に依頼するのが安心です。
V-smartHouseでは、今回ご紹介したパッシブデザインを実際に体験できるモデルハウスを用意しております。ぜひ一度お越しください。